淡路プラッツ

特定非営利活動法人青少年自立支援施設

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12月 | 2013 | プラッツからのメッセージ

居場所とスタッフとは?

真面目な話は他のスタッフが書いてくれるかなあと思うので、今回は〝大阪のねーちゃん系エッセイ〟でございます。

近所のお姉さん風
和風、洋風、中華風……いろんな味ありますが、私が13年前にプラッツにフラリとやって来た時〝時々現れるシュッとしたお姉さん〟という立ち位置のはずでした。あれから13年、現在はどうなったかというと体重も5キロ増え、自称〝番台のおばちゃん〟に変化。プラッツに来た若者も居場所で変化しますが、スタッフも変化しますよ、いや進化と言いたい。私は実家も今の住まいもなぜか自家風呂がなく銭湯歴数十年ですが〝番台のおっちゃん・おばちゃん〟は実に不思議な人種なんですよ。女湯と男湯の狭間に位置し、性別を超えてどちらも行き来できる…、そして脱衣所のチャンネル権まで支配しています。
プラッツスタッフにチャンネル権は無いですが、この〝番台のおばちゃん〟は居場所スタッフとしては理想的な立ち位置やなあと感じています。皆が目指す必要は全くもってないですが…。
これは例え話で、若者と老人とか男女とか、声の大小、身長の高低、趣味の深浅、欧米人とアジア人、気圧の高低……社会の中ではある程度の枠があります。そこが〝ユルめ〟に存在するのが「居場所」です。基本的になんでも良く、あいまい。だから、家から出てここに来る若者も〝あいまい〟でいいんです、最初はみんな。

昭和というスキル

思いださなければ忘れそうになりますが、私が小学1年の頃は家の前の道路は土でした。
砂埃の中、何でか年1回阿波踊りが来ていました。
犬を飼っている家は少なくて、基本放し飼い。
私の家の犬もそうでした。タローといいますが非常に賢い犬で、近所をパトロールした後は私の学校帰りの途中まで迎えに来てくれていました。
町内に鎖で繋がれた犬が1匹いてて、〝あっこ(あそこ)の家の犬、かわいそうやな〟と子どもたちは言っておりました。
また、家の中でマルチーズを1匹飼っているおばちゃんがいてて〝あっこの家、お金持ちなんかなあと、これまた子どもたちは言っておりました。
そういえば家族全員出かけてても玄関に鍵をかけてなかったなぁ。
思いだすと、平成の世ではありえないことが普通でした。
さておきなんというか、いうなれば「明快にできないこと」がフツウにあちこちにあったような。
公園で遊びに交じってくるおっちゃん、ポン菓子売りの音、怪しい道、猫屋敷、犬屋敷(←これ、私の家です)、空き家、路地裏、駄菓子屋のおばちゃん……。
あのグレーゾーンと昭和人はどこに行ったんやろう?
例えば、今繁栄してる抗菌文化とかありえないシチュエーションですよ、昭和は。が、あいまいな若者を受け入れるあいまいな居場所を居心地良くさせているのはこの「昭和」といっても過言ではないです。
また若者に必要なものは〝何かできる隙間〟で、完全に整った環境って何もすることないんです。
隙間だらけでおもしろかった昭和は若者が出来ることも満載で、そのドキドキ感を少し、居場所で味わってもらうメニューを今後もたくさん作っていきたいなと思っています。
いつぞやの大台風で、階段横の壁がなぜかふくらんだプラッツ。
末永くあってほしい…。

大切なこと

私の中で居場所は〝ごった煮の美味しいスープ〟であり〝4次元彫刻〟であり、みんなが役者の〝映画〟であります。
テーマはずばり《希望》。そこまでメッセージとしてプラッツが表に出すことは普段ないですが、日常生活って探せばおもしろいこと一杯転がってたりします。
それを一緒に探すこと、探す方法を一緒に考えること、知ってたら先輩として若者に教えること、それがスタッフだと思っています。まあ、おもろいこと以外ものも転がってるから、この世はややこしいんやけど……。
ご清聴ありがとうございました。

宮武小鈴

カテゴリー: スタッフエッセイ

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