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5月, 2014 | 淡路プラッツプラッツからのメッセージ

メキシコ

今年もきれいなサクラが満開に咲きました。街がピンク色に染まる4月は、「日本の春だなぁ。」としみじみ感じながら、花よりだんごでお花見をするのが楽しみです。
そして、「今ごろハカランダもきれいに咲いてるかな。」と私が思いを馳せる国があります。それは日本から約12000キロ離れた国、メキシコです。メキシコでサクラと同じように春を感じさせてくれる花がハカランダと呼ばれる紫色の花で、3月から5月は街中にハカランダが満開に咲き、花が散ると道は紫色の絨毯が敷かれたようでとてもきれいです。ただ、メキシコでは日本のように道や公園でお酒を飲むことは違法になるので、お花見はできません(笑)
プラッツの「濃イイ」他のスタッフ同様に、私の経歴もオリジナルだと思うので、自己紹介しながら私の若者支援とメキシコつながり?を書きたいと思います。

私と淡路プラッツの共通点がメキシコと言うことも、不思議なご縁を感じますが、大学でスペイン語を学んだ後、私は旅行会社に就職しました。
しかし、勤務地はメキシコ。日本の会社なのでお客さまは日本人、でも一緒に働くスタッフはメキシコ人。
初めて社会人として働く大変さと、異文化で働く大変さで、1日があっという間でした。
「今日中にこれだけはお願い!」と言っても、5時ピッタリに帰っていくメキシコ人。
金曜日の午後はいつものバーで馴染みの客と飲んでるメキシコ人。
社員旅行は家族、親戚連れで参加するメキシコ人。
母の日は仕事半日で午後は家族で過ごすメキシコ人。
すぐに使い切らないように月2回に分けて支払われるお給料。
そんな国でそんな人達と一緒に働くことに、始めはイライラしたりストレスを感じていました。

でも、彼らと過ごしているうちに、貧困や暴力の絶えない厳しい現実社会にいても、生きるために働き、よく笑い、楽しんでいる。
すごく人間らしい生き方をしていることに気が付きました。

また、私が“フツーそれないわ”と思うことは多々あっても、メキシコが私に“フツー”を押付けることはありませんでした。
一人の人間として、どう考え、何をしたいのか。その応えを否定することもありませんでした。
私はメキシコに行くと、とても安心します。
周りの人達が、「治安、大丈夫?」「麻薬蔓延してるんちゃうん?」と言うように、メキシコ危ないです(笑)。
でも、いつも私を受け容れ、否定することなく尊重してくれる。私が安心して自分でいられる居場所です。
そんなメキシコでの経験が、若者支援や居場所での私の在り方に大きな影響を与えていると思います。

去年、久しぶりにメキシコに行くと、タクシー強盗によく遭うワーゲンタクシーは全て4ドア車に義務付けされていたり、標高2300メートルのメキシコシティーでマラソンブームだったり、日本のアニメ・ゲーム好きが集まるビルがダウンタウンにできていたり、時の流れを感じましたが、メキシコは変わらず私の居場所でした。

メキシコOL時代?から日本人学校、識字学習、若者の就労支援等の経験を経て淡路プラッツに至りますが、最後に淡路プラッツとメキシコ。
メキシコ人でもそこどこ?というくらい小さな村メラケに、若者支援を応援してくれているゴローさんがいます。
プラッツとゴローさんの関係は蓮井さん時代にまでさかのぼり、そして富山のはぐれ雲までつながる壮大な話になるので、新人はここまでにしたいと思います。が、是非、機会があればメキシコを訪れてみてください。
和食よりも先に世界無形文化遺産に登録された、メキシコ料理もおススメです。
ありがとうございました。

安原彩子

カテゴリー: スタッフエッセイ

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