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7月, 2016 | 淡路プラッツプラッツからのメッセージ

変化を見つける

藤村 泰王

今回、このエッセイを書くにあたり、あれこれ考えてみたものの、なかなか浮かばずパソコンの前に座っては諦めを続けていた。そんな中、急に、歩きながら考えてみようと思い立ち、散歩に繰り出してみた。目標を決めず、ちょっと疲れたら帰ろうと軽い気持ちで…

結果はというと、とてもいい運動になった。いや、かなり疲れた部類に入ると思います。

歩くことに集中し、疲れてしまい、当初の目的であったエッセイの内容を考えるということが全くできていない事に愕然としてしまった。歩きながらいろんな不安を感じ、歩くことに集中しすぎてしまいました。

その不安とは、まずは気温の高さ。夏の暑さが苦手な僕は、外に出た瞬間に「無理かも知れない」と感じ、散歩を諦めようかと思ったこと。

そして、目標を決めず歩いていると、どこまで歩けばいいのかわからなくなり、不安に襲われたこと。

もう一つは、普段、ほとんど運動しない中で、思った以上に遠くまで歩いてしまい、暑さに体力を奪われ、帰れるのか自信が持てなくなってしまったこと。

もちろん、ちゃんと家に帰ることはできたのですが…

なぜこんなことを書いたかというと、僕が感じた「苦手な事へ動き出す不安」、「先の見えない不安」、「自分自身への不安」。これらは、動き出そうとした本人・家族、もしくは、動き始めた本人・家族にも似た様な不安があるように思います。

決意して動き出そうとした矢先、様々な理由から一歩が踏み出せなくなってしまった、動き出したら先が見えてくると思っていたのに見えてこない、思ったように先に進めないことに不安を感じてしまう。そして、動き出せて安心と思っていたのに新たな不安が生まれてくる。これらに似たような事を本人・家族から見聞きする事がよくあるように感じます。

僕は、足踏みしたり止まってしまったりすることがあっても、おかしなことではないと思います。

そこに注目するよりも、動き出そうと決意したこと、動いてきた一歩一歩に注目することの方が大切だと思います。

なので、不安に感じた時、一歩が踏み出せなくなった時は、過去の姿と比べ、いい変化を見つけてもらえたらと思います。そうすることで、これから先も変化していくことが想像しやすくなり、不安を和らげたり、足踏みしても、ちょっと立ち止まってもいいかと思えるのではないかと思います。

このエッセイを書いている最中に、相田みつをさんの「つまづいたっていいじゃないか、にんげんだもの」がふと浮かんできました。

動いては止まり、つまづいたり、足踏みしながらでも、少しずつ前に進むことで大きな変化に変わり、それが自信になり次の一歩に繋がる。それを繰り返していくことで、確実に前に進んで行けるようになると思います。

カテゴリー: スタッフエッセイ

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