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2月, 2020 | 淡路プラッツプラッツからのメッセージ

「イベントに参加して感じたこと」

泉 郁実

■イベントには色んな思いが交錯している

 スタッフエッセイは初めてで少し緊張しておりますがお付き合い頂ければと思います。淡路プラッツで働くことになりもう9カ月が過ぎました。最初は居場所で「何を話そう?」「今声掛けてもいいのかな?」と自分の中で勝手に葛藤していました。まぁ今思えば気を遣いすぎなんじゃないかと・・・。こちらが話しかければメンバーの皆さんは普通に返答するんですよ。当然ですよね。そんな当たり前な事もわからない程緊張してたんでしょう笑

 そんな中、私が淡路プラッツのイベントに参加して感じたのは、メンバーさんそれぞれがイベントに対してこだわりを持っているという事です。

 こだわりという言葉を辞書で引くと、「気持ちがとらわれている」「気にしなくてもいい事を必要以上に気にする」ことだとあります。また「物事に妥協せず、とことん追求する」という意味があります。メンバーさんはどちらかというと後者の方ですかね。「自分はこうやって楽しむんだ」というこだわりがあるということです。そのことに気づいたきっかけは6月に行ったボーリングでした。「他の人とスコアを競いたい」という人もいれば「ストレスを発散したい」「回転をかけカーブさせられるようになりたい」等と、その時に同じ場所に居ても全員が同じ目的で参加する必要は無いんだと気づきました。メンバーさんも自分の目的を他者に強要することは無く、他者の目的は出来る限り応援しようとする姿がありました。同じ場所・同じことをしているように見えて実はそうでもないということがわかったイベントでした。

■辛抱強さと諦めの早さ

 また、最近のイベントとして1月から“プラッツ協同戦線”という名前のイベントが始まりました。大層な名前ですが、内容はミルクパズルをただ暇な時・気が向いた時に少しずつピースをはめていくものです。ただ、ミルクパズルはイラストが無く真っ白なピースしかありません。これがまた気の長いイベントでして、組み合わせる形は分かっているのですが、同じような形が何百とあります。(総数は驚愕の2000ピース)それをちまちまと検品をする単純作業が続くんです。こんなイベント誰が考えたんだ!!と叫びたくなるのですが、実はメンバーさんからの提案でして・・・。でも面白いと感じちゃったんです。まあ、そんなことは置いといて、このパズルは先程言ったように単純作業が続くのですが、まず同じ形のピースに仕分けをして、表紙の完成図をもとに枠を完成させるといった流れで現在まで来ています。また、作業をするメンバーの座る位置・担当する場所・検品したピースの置き場所等を効率を考えて、それを共有しながら進めています。さらに、2000ピースの中から当たりの形を見つけなければなりませんが、メンバーさん達はこれらの作業を黙々とミルクパズルに取り組んでいました。ただ、少しでも疲れたら他のメンバーに代わってもらったり違うことをして休憩したりなど、しんどくならないようにお互い自ら調整していました。

この協同戦線からわかったことは、メンバーさんはいかに効率よく進めていくことが出来るのかを考えているということと、辛抱強くありながらも諦めの判断が早いということでした。

■イベントで考えること

 何かイベントを企画しようとした時に、色々と考えてしまいがちになるのですが、そこでよく大学の先生の話を思い出します。その先生は、「関わりを持つ人は相手の能力を勝手に決めつけてはいけない。その人が本来備わっている潜在能力や可能性を持っていると常に考えなさい」と言っていました。今ではその発言の意味が良く分かるようになってきたと思います。それは対人関係ではどこでもありまして、サテライトに来ている子ども達もそうですし、アルバイトで来ている指導員、勉強会に来ているサポーター、家族、はたまたペットまで。普段の何気ない会話でも可能性というものを信じて様々な人たちと関わっていくと、その人の新たな一面を見つけることが出来るかもしれません。

カテゴリー: スタッフエッセイ

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