淡路プラッツ

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2月 | 2019 | プラッツからのメッセージ

価値観

藤村 泰王

エッセイを書く時にいつも感じることは、自分が体験したことや感じたことを搾り出しているように感じます。エッセイを書くたびに自分の過去と現在を行き来して様々なことを感じ、自分の変化に気付く。そして、変わらないことに悔しさや焦りを感じ、また、変えたくない部分に関しては、変わっていなくてよかったと安心することもあります。

 

今回、エッセイを書くため、自分を搾り出していく中で感じたのは、自分の価値観の変化です。働き出した頃と現在の自分を比較すると大きく変わっているように思います。年齢を重ねたことで変化した部分もあるでしょうが、変化をもたらした大部分は今まで関わらせてもらった本人や家族の存在がとても大きいと思っています。

 

働き出した頃の自分が強く持っていたものは「~すべき・~ねばならない」という思いが強かったことを覚えています。それが、面談等で本人や家族と関わる中で語られた価値観を知ることで「自分とは違う価値観」を発見し、それを素直に受け入れられない「自分自身の価値観の狭さ」を発見していきました。

そこから、現在は「自分とは違う価値観」をだいぶ受け入れられるようになったなと、今回エッセイを書きながら感じることができました。これは自分が成長しているという自信になり、エッセイを書くにあたり自分を搾り出した甲斐があると1人でニヤニヤしている次第です。(笑)

 

物事を見たり、聞いたり、感じたりする時、自分の価値観が基準になります。その基準になる価値観の幅が狭いと物事の一部分しか見えず、偏った見方・考え方・感じ方しかできないことが多いように感じます。当たり前のことですが、生活の様々なことでしんどい事がない時はあまり問題ないのですが、ひとたび何かしらの問題が出てきた時に考え方・感じ方の幅が狭いと解決方法が見つかりにくくなってしまいます。

そこで様々な価値観に触れて幅が広くなっていると、何か問題が起こっても様々な考え方・感じ方ができ、対処方法を見つけやすくなるのではないかと思います。そして、もしかしたらしんどさを感じない可能性もあるかもしれません。

 

僕自身の話ですが、様々な人と話をする中で「そんな考え方・感じ方をする人もいるんだ!」と知り、様々な価値観に触れることで、自分の価値観が壊れ、再度、作り直す作業を無意識に行ってきたようです。無意識にと言うのは振り返ってみて変化していることに気付いたからです。そして、様々な価値観を取り入れることで物事に対しての考え方・感じ方が変わり、自分自身がとても楽になったように感じています。

 

プラッツで若者たちの話を聞いていると「仕事」に対して、マイナスのイメージで捉えていることが多いように感じます。仕事に対しての価値観がマイナスの考え方・感じ方が強いような印象がある。確かに仕事をすることは様々なしんどさや不安があるのは間違いないですが、それだけではなく「楽しみ」や「やりがい」があると僕は感じています。これは、自分が仕事を続ける中や様々な人の話を聞くことで作り上げた価値観なのだと思います。なので、僕はプラッツに来る若者たちに仕事の話をする時に「しんどいこともある。でも、楽しさを感じることもある」と話しています。仕事に関わらず、様々なことに関していろいろな価値観に触れてほしいと思っています。家族やプラッツのスタッフだけでなく、他の若者の親御さん、就労実習の受け入れ先の社会人、ボランティア、アルバイトの学生、他機関の職員等、プラッツに関わっている人だけでもたくさんの価値観があります。もちろん押し付けるつもりはないですし、聞きたくないということも受け入れたいと思います。

 

僕自身もこれから様々な人と出会い、10年ぐらい経った時にまた価値観が変わっていると思います。どんな風に変わっているのか楽しみでもあり怖くもありますが、今は楽しみの方が勝っています。今回感じたように10年後にも良い変化を感じられるようになっていればいいなと願っています。

カテゴリー: スタッフエッセイ

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