淡路プラッツ

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「過去ー現在ー未来」 | プラッツからのメッセージ

藤村 泰王

 今回のエッセイの題名に大袈裟な印象を受けて、とても恥ずかしさを感じています。

 なぜ、こんな題名にしたかというと、堅苦しい話を書きたいわけではなく、このエッセイを書く前に見た「バタフライ・エフェクト」という映画に大いに影響を受け、なんとなくこんな題名にしてみただけなのです。

 この「バタフライ・エフェクト」という映画は、幼いころから短時間の記憶喪失が起る男の人が主人公です。記憶喪失の治療の一環として幼いころから日記を書き始めました。大学生になったある日、日記を読み返すとそこに書かれている「記憶がない出来事の場面」に戻り、過去を変えることが出来る能力に気付きます。その能力を使い、自分のせいで人生が変わってしまった女性のために主人公は過去を変えていきます。でも、過去を変えると自分の周りの誰かが不幸になってしまうため何度も過去を変え、苦悩するという映画です。詳しく描くとネタばれになってしまいますが、映画はサスペンスやホラー映画のようなドキドキするような描き方で面白く、内容や終わり方も面白いと感じましたし、それなりに有名で評価も高い映画のようです。

 僕自身も映画のように過去を変えられたらと何度も思ったことがあります。「あの時もっとこうしていれば」「あの時こうだったら」と…。思い出すだけでゾワゾワするような、後悔や恥ずかしさ、様々な感情が湧いてきます

 そんな時、過去を変えることができればどんなに幸せな人生を送れただろうと思っていましたが、この映画では過去を変えても自分や周りの人間が不幸になっています。映画を面白くするためにそういった描き方なのかもしれませんが、僕自身が過去を変えることで勝手に「幸せになれる」、「正しい選択ができる」と思い込んでいたように思います。

 ドラえもんの「タイムマシン」、バック・トゥ・ザ・フューチャーの「デロリアン」その他にも様々な過去に戻れる物や能力を人は想像の中で作り出しています。でも、どの話でも過去に戻っても上手くいくばかりではなく、慌てふためいて、四苦八苦しているように感じます。

 仮に過去を変えることが出来たとして、本当にそれは良いことなのかと自分を振り返ると、過去で感じた「恥ずかしさ」や「思い返すと後悔するような出来事」を経験しないまま、今現在の自分になっていたらと考えてみると、それはそれで困ったことになるような気がしています。

 過去に経験したことあるからこそ今の自分が上手く振る舞うことができたり、同じ過ちを繰り返さないようになっている気がします。なので、過去の自分が経験してくれて良かったのではないか、過去を変えることが良いことばかりではないのかもしれないと思うようになりました。

 当たり前のことですが、過去の自分が今現在の自分を作っているように、今現在の自分が未来を作っていくと思います。なので、今、失敗したな、恥ずかしいなという経験は未来の自分を成長させてくれると信じて、よりよい未来を生活できるように今の自分に変化を起こして行こうと映画を見て思いました。

 題名の「バタフライ・エフェクト」はカオス理論と呼ばれるものを説明する際に使われる表現だそうで、「蝶が羽ばたくと地球の裏側で嵐が起きる」というある変化が起きるとその変化がなかった時と比べ、結果が大きくかわる可能性を秘めているという考え方だそうです。

 なので、明日から出会う人みんなに、いつもより少しだけ元気に挨拶するところから始めてみようかなと思っています。この変化が自分の未来の変化だけではなく、地球の裏側の誰かを幸せにできると信じて…。 と、最後にくさい台詞を書いておいて、将来、この文章を読んだ自分が恥ずかしさを感じ、身悶えていることを期待したいと思います。

カテゴリー: スタッフエッセイ

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