淡路プラッツ

特定非営利活動法人青少年自立支援施設

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役員紹介

「子どもの自信」について以前読んだ本に、「従順である必要はない」「謙遜しなくてよい」「不満や怒りは怖れず口に出してよい」「誰かに好かれるために自分の考えを引っこめたり変えたりするな」とありました。
日本、スウェーデン、アメリカ、中国の子どもたちを調査した本です。
他国に比して著しく自信のない日本の子どもに自信を与えるために大人はこのように伝え、接したらいいのではないか、という提案です。

子育て中の女性にこの話をすると多くの方はしばらく考えてから「子どもにではなく、私にこそ必要だ」とおっしゃいます。従来の“いい子”の価値観とは逆の発想なのでしょう。

プラッツは、親にとっても自信を回復させる場でありたいと思います。

理事 泰間妙子


プラッツが担っている、10代後半から30代前半くらいまでの若者支援というカテゴリーは、比較的新しい分野です。高齢者、子ども、障害を持つ人たちを対象とする支援は長い歴史があるのとは対照的です。

なぜ、21世紀に入って、「若者」が支援の対象にくわわったのでしょうか。
高校進学率がほぼ100%になり、いわば義務教育が9年から12年に延びたような状況が、10代後半の若者を息苦しくさせているのでしょうか。一世帯あたりの子どもの数が減ったことで、親子関係が以前より濃密に、複雑になったからでしょうか。経済成長が鈍化するなかで、若者の働く場が厳しさを増しているからでしょうか。あるいは、若者たちのSOSは昔から発信され続けていたのに、見過ごされてきたからなのでしょうか。

自分で問いをたてておきながら、その答えはここで出せそうにありませんので、すこしばかり、私自身のことを振り返ってみます。
小学校では、転校にともない、女子グループのなかで仲間はずれをされる悲しい経験をしましたが、それをきっかけに、いわゆるクラスの主流派ではない、個性的な友人と仲良くする機会に恵まれました。一番戻りたくないのが、中学生です。優等生、ヤンキー、オタク、モテる女子、ダサい女子、いったい自分がどのグループに属したらいいのか、属したくないのか、身の置き所がわからない、不安定な時期でした。自由と文武両道がうりの高校に進学し、すっかりはじけてテニスばかりしていた高校時代は、今から思えばもっと勉強しておくべきでしたが、まあ、楽しい時期でした。このあたりから、自分で自分のことを決める、自分に自信をもつ、うらやましい、というねたみではなしに友人を尊敬する、といった、社会のなかで自分を守り、他者とともに生きていく心構えを身につけはじめたのだと思います。その後、とにかく親と一緒に暮らすことが嫌で嫌で、なんとか早くひとり暮らしをしたかった。大学院への進学が決まり、利息付きの奨学金で月々10万円ほど借りることができたので、学校の近くのアパートで、念願のひとり暮らしを始めました。

無邪気に過ごした時期、どうしようもない時期、失敗しながら成功体験を積み重ねた時期、自分のことを自分で決めようともがいた時期を経て、今ではかなり図々しい人間になっています。こうした成長過程を経て、厚かましい性格になれたのは、必然ではなく、偶然の積み重ねだと思います。偶然に出会った、ステキな人、おもしろい人、陰険な人など、いろいろな人と接することで学んできたのでしょう。そのとき好きだった、あるいは人から勧められた音楽や本や映画から、かっこよさとか性的な関心の向けようとか理不尽なことなどなど、知ることができました。

これをすれば必ず悩みや問題は解決する、というマニュアルはあり得ないけれど、偶然の積み重ねが化学反応を起こして腑に落ちる、ツボにはまる経験が、若者期にはなくてはならなかったのだと思います。何がベストかはわからないけれど、偶然を積み重ねられる機会と選択肢をたくさん用意すること、これが若者支援のひとつの肝なのかもしれません。

理事 田宮遊子


理事

石田貴裕
浅井紀久子
藤村泰王

監事
今川裕美子